2015年8月29日土曜日

好兄弟とお中元


旧暦7月15日の今日は「中元節」。
道教では「中元普渡」、仏教では「盂蘭盆(うらぼん)」と呼ばれる施餓鬼会(せがきえ)です。
この日は一年の中で一番盛大なお供えものをして、鬼月の間に地獄から出てきて彷徨っている好兄弟(無縁仏)の霊をもてなし、紙錢を燃やして冥福を祈ります。
街中で一斉に大量の紙錢を焼くこの日は一年の中でもとくに空気が悪い日なのですが、今年は、一日中降りつづけた雨のおかげであまり影響はありませんでした。


そもそも、道教の最高神・玉皇大帝には三人の兄弟がおり、この中元の日は三兄弟の中のひとり、地官大帝(清虚大帝)のお誕生日に当ります。
それを昔、身寄りのない寂しい魂を憐れにおもった地官皇帝が
「自分の誕生日は祝わなくて良いから、無縁仏の魂を祀るように」と仰せになったことから、中元の拜拜(バイバイ)は現在のような形となりました。

この日の特色は、お供え物と一緒に水を張った洗面器とタオルが置いてあること。
さまよい疲れた好兄弟に身づくろいして疲れを癒してもらいます。
所によっては、鏡やクシ、石けんや歯ブラシなどを供えるところも。


この風習が日本に渡り、いつしかお世話になった方への贈り物の習慣として定着したのが「お中元」です。






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