2016年11月13日日曜日

【台東】取材旅行備忘録その①~鹿野龍田


鹿野鄕龍田にお茶の取材に来ました。
ここには国営の茶葉改良試験場があり、その技術提供を受けた茶農家が無農薬のお茶づくりを頑張っています。

最近台北の茶藝館でも人気のある、濃厚馥郁とした甘みのある紅茶のような烏龍茶「紅烏龍」の故郷です。改良試験場のあとは、数々の受賞歴のあるベテラン茶農家「新峰茶園」の梁さんと、地元にUターンして頑張っている若い茶農家の阿山(アサン)に取材させてもらいました。

「新峰茶園」はもともと、梁さんの義父(奥さんのお父様)が始められた茶園。お義父さんは、新竹から移住してきた客家人で当時より残る樹齢50年ほどの木は「阿公茶」と呼ばれ、台湾国内でも数々のメディア取材を受けた名高いお茶です。もうひとりの茶農家の阿山は、梁さんの奥さんの親戚筋にあたるそうです。


熱気球で有名な鹿野ですが、とにかく風景がうつくしい。
日本統治時代に新潟県からの移民300名ほどが中心となって開墾した地区だそうで、開墾100年を記念して随分前に失われたという神道式の「鹿野神社」が、日本の左官の技術協力を得て道教の廟の脇に再建されていました。

 

四ツ辻の連なるお茶やパイナップルの田畑がどこか懐かしく、母の故郷の九州霧島あたりの景色を思い出させます。
紅烏龍はもちろん美味しかったのですうが、もうひとつ淹れてくださった、まったく改良を加えられていない原始的な茶葉「野生茶」は驚きでした。飯の炊けるような、ほんのり穀物香がする香りと甘みは、蒸しパンを思わせます。しかも、100年前に日本からこの地へと移り住んできた人々はこういうお茶を飲んでいたのかと、しばしその時代へとタイムスリップさせてくれます。
こういう四次元な味覚体験は、その地を訪れなければ味わうことの出来ない醍醐味。お茶に対しての、新しい味覚を、また開いてもらえたかんじです。

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