2016年12月5日月曜日

【宜蘭】台湾の古いうつわがみたい。~宜蘭碗盤博物館





宜蘭碗盤博物館に行ってきました。
出版されたばかりの、柳沢小実さん「わたしのすきな台湾案内」でも紹介されているちょっとした穴場スポットで、台湾の昔の日用雑器や磁器の人形などが、ぎゅぎゅっと展示されています。


台湾ではこれまで古いものに興味を持つ人が少なく、日用雑器も古い家を取り壊した際に一緒に潰したりで余り残っていないか、あっても汚れやヒビなど状態がよくないものが大半。
だから、これだけの量をまとめて見られる機会は珍しいのです。











絵付けはかなりラフですが、独特のピンク色や「椰子の木+舟」みたいな南国情緒デザイン、そしてそこはかとない和風感。
大正琴で弾くマーティン・デニーというか、「帰国子女の古伊万里」とでも形容したくなるような、ふしぎな魅力があります。
伊勢海老の絵皿ばかりを集めた海老づくしコーナーも圧巻。昔はお祝いごとやお節句の際に取り出して使ったものよと、嬉し懐かしという感じで、一緒に見て回っていた義母(台湾人)が話してくれました。






こういう、古い甕(カメ)も、民藝好きにはたまりません。醤油や味噌などを入れていたもの。二・三段目の柿色のカメはラードを入れるためで、縁に溝を作り水を貯められるようになっています。蟻などの虫がカメの中に侵入するを防いでくれるそう。またカメの肩の部分に「耳」が四方に付いているのは、それぞれを縄でつなぎ、犬や猫がひっくり返してしまうのを防ぐため。ひとつひとつの細工に、知恵と経験がめぐらされており、かつての暮らしぶりが忍ばれます。



一階は器、二階は人形やプレミア品が中心になっています。
まるでリヤドロのお雛様のような軍人人形、国の領土がモンゴルまで含まれていた妄想国家時代の記念皿などレア・アイテム色々で見応えあり。







お祖母ちゃんの家とか、古い食堂のウィンドウにかざってありそうなアメリカン・レトロな動物の人形。でも目がシュッとしてて、どこかエキゾチック。



TIKIなのかと思いきや、インディアン???左のちいちゃい仙人も怪しい。



犬好きにはたまらないだろう、犬コーナー。洋犬なのに唐三彩みたいなのも居ます。


両手のしわとしわをあわせて・・・。


子供連れのために、これらの人形を並べた輪投げコーナーもありましたが、結構シュール。


2階廊下より見下ろす甕(カメ)の中庭も味わい深し。


一階出口手前の部屋は、掘り出し物市に。レコードや布袋戯人形などあらゆる雑多なものがありました。恐らく、取り壊し予定の家からうつわを買い取ったときに、一緒に引き取った物どもと思われます。

とはいえ、ひとり150元という入場料が適当かどうかは、個人の興味の持ち用によって意見が分かれるところかも。。。



などと言ってたら、FBページでこんなおしらせが。

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感謝各位朋友:
本館自即日起暫停開放,開始整理搬遷工作。
期待在五結鄉二結新館與各位相見。
連絡電話:03-9223699
電子信箱:tbdm@hotmail.com.tw
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なんと、ここでの運営はこの12月5日を持って終了だそう。
すでに新館は完成しているそうで、そちらへのお引越しに向けてこれから物の整理に入るみたいです。というわけで、まだいつ頃の開館になるかはわからず。

とにかく、中国・日本・ポリネシア・アメリカと色んな要素がミックスした上で出来てる台湾文化なんだなあというのを、うつわを通してヒシヒシと感じられる場所です。
次の引越し先もそう遠くなく建築家も有名な人らしいので、新館オープンで ”また逢える日まで~逢える~ときまで~♪” 楽しみに待ちたいと思いますが、旧館にあったちょっぴりカオスな雰囲気も残しておいてほしいものです。

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