2017年2月6日月曜日

星の王子さま・安渓遊地先生の最終講義



アフリカ、バスク、西表島、与那国島や山口の地域研究をされている人類学者、安渓遊地先生の山口県立大学での最終講義に伺いました。

安渓先生がこの40年ほどで訪れ、感銘を受けられた当地の「うた」を歌いながら、その際の学びをご紹介されるという授業でした。
サル・ヒト・アフリカ研究の伊谷純一郎先生にまつわるアフリカ「Bembe」語のうた、その地で養子に入られるほど深く関わられたコンゴ共和国のうた、フランスやバスクの古いうた、与那国島の古謡など、夫人の生物学者であられる貴子先生と一緒にアカペラで(!)次々と「いいこえ~」で展開されるリサイタル式講義は、誰もが口々に「こんな最終講義みたことない!」と表現せざるをえない唯一無二のもので、立ち見も出た満員の教室では、誰もがニコニコしながら講義を聴きいっていたのでした。

安渓先生とは去年、台湾を代表する悲劇の近代洋画家・陳澄波の幻の絵が山口防府で発見された経緯を調べているなかで知己を得ましたが、同時に驚くような偶然も多々あり、知り合ってまだ一年満たないにも関わらず、わたしの方は勝手に長いこと存じあげている気持ちでいます。

上山満之進はじめ国分直一や小沢太郎など、台湾と故郷・山口の深い関わりついて興味をふかめることが出来たのは安渓先生のおかげなのですが、今回の講義は、わたしがちかごろY字路本を執筆しながら考えてきた「じぶんの足下から探っていく」ということを、40年以上実践されてきた安渓先生の来し方に感じ入った時間でもありました。

わたしが台湾について書く意義のなかに、日本人、というか外国人だからこそ客観性をもって描ける台湾というのがあると信じているのですが、それでは「地球」というものにこんなにも暖かく通じている安溪先生というひとの正体は、(たぶん色んなひとが疑っている通りに)「宇宙人」なのに違いない・笑
安渓星からきた安渓先生は、地球上にあるさまざまな星に出合い、その星の唄を覚えてはわたしたちに教えてくれる、サン・テグジュペリの星の王子さまみたいな方です。
違うところは蛇にまだ噛まれてないことと、王子様の「薔薇」が常に傍にあって、王子様を支えながら一緒に覚えた唄をうたわれているところでしょうか。

安渓先生、貴子先生、おめでとうございます。
これからもお元気で、たくさんの地球の唄を聴かせていただきたいです。

安渓先生のブログはこちら
http://ankei.jp/yuji/

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