2018年3月30日金曜日

思考する旅を自ら体現した『BRUTUS』



一青妙さんと『BRUTUS』誌・西田善太編集長の対談、やるなあnippon.com!

今回出た『BRUTUS』台湾特集号ムック、感服でした。去年の騒動のアンサーソングとしての夕暮れ國華街の表紙に、『BRUTUS』誌を支える思考力の底力というか「品格」みたいなものを感じ、長年、ほんとの大人が常に一目置く存在として君臨してきた雑誌って、やっぱり違うなあって改めて考えました。
わたしも、去年の『BRUTUS』表紙騒動については一つ文章を発表させてもらい、沢山の方に読んでいただきました。中にはタイトルだけを見て『BRUTUS』誌を一方的にディスってるみたいに捉えた方もいたようですが、よく読んで頂ければ分かってもらえると思うのだけど、わたしが問題にしたのは『BRUTUS』誌自体ではありません。

(元記事参考:https://www.nippon.com/ja/column/g00425/
一番言いたかったのは「台湾について思考停止しないで」ということ。
台湾ブームらしきものが起こって以降、テレビや雑誌で取り上げられる台湾がとても一面的な切り取られ方がされている事になんだかなーって思ってたところに、ちょうど『BRUTUS』騒動があったので、それを機にそれまで感じていたことを文章にしました。
わたしの個人的な意見ですが、表現者の役割とは、読者に「過程」を提供することにあると思っています。例えば「読書」という旅、「コーヒー」という旅、「アート」という旅etc...。それは受け手が旅に出るまでの、旅に出てからの、旅を通して考えるための「過程」でもある。
最初から「この懐かしさがいいんだよね!」ってメディアが提供し、その通りの感じ方で終わってしまうのは、どうなのか、危ないんじゃないか、しかも旅行先となると相手もいることだし、っていうのがわたしの記事の論旨でした。
きちんと考える過程を通ってもらって「やっぱり台湾の魅力は、こういう懐かしさや郷愁にあるなあ」「レトロでかわいい」って読者が最終的に感じれば、それはそれでいいし、決して「それはダメ」じゃない。だって個人の感じ方は誰にも規定されるものではないし、自由だからです。
そういう意味で今回の『BRUTUS』誌の「台湾特集」ムックが、雑誌みずからが「旅のなかで思考する」という過程を体現し読者に示したのは、ほんとうにすごい事。地震の被災地・花蓮についての追加記述があるのも嬉しい。
『BRUTUS』台湾特集に関わられた皆様、すばらしい「台湾特集」を見せて下さり、本当に有難うございました。


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