2018年6月2日土曜日

『お嫁においでよ台湾へ』



  天皇陛下が卓球の福原愛選手に、台湾男性に嫁いだことについてお声を掛けられたニュースを観た。フィギュアスケートの浅田真央選手も、引退を発表した記者会見で「愛ちゃんに台湾人男性を紹介してもらう」とのたまったし、どうやら今、日本では台湾人男性がアツいようだ。
 かくなる筆者も、台湾人男性と結婚して今年で12年目になる。今やGWの出国先として一番人気となった台湾だが、かつては「結婚して台湾にいる」と言っても台湾がどこにあるかさえピンと来ない日本人は少なくなかった。二十年前、三十年前に嫁いできた大先輩方にいたっては「象がいるんでしょ」「テレビあるの」「川で洗濯するの」と真顔で聞かれたなどという話を聞くにつけ、いまの台湾ブームには隔世の感がある。

 さて、個人差はあれども一般的に台湾人男性との恋愛は日本人女性にとってはかなり楽しいと言えるだろう。花束をはじめサプライズ・プレゼントは日常茶飯事、荷物は持ってくれるし車道側を歩いていたらそっと内側に導いてくれるし食事も取り分けてくれるなど、台湾人男性は女性をお姫様気分にひたらせる技に長けている。
 しかし、そこにも背景はある。台湾人男性が女性に優しいのは、そもそも母親に鍛えられているから。つまり、結婚すれば嫁よりお母さんの意見が優先されるのである。女性の社会進出率も高いので、日本人男性のように「一家の大黒柱」たる意識は希薄だ。よってある日突然ニートと化し、奥さんが仕方なく必死で働くといパターンもよく聞く。一生お姫様でいるのも、どうしてなかなか、難しいのである。
(栖来ひかり/城南タイムス 2017年5月号掲載)


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